VMwareがコンテナ専用の管理ツール「VMware Photon Controller」をオープンソースで公開。大規模分散システム向けにマルチテナント対応、MesosやKubernetesなど混在管理
VMwareは、同社が「クラウドネイティブなアプリケーションのためのプラットフォーム」の一部として開発していたコンテナ専用の管理ツール「VMware Photon Controller」をオープンソースで公開しました。
「VMware Photon Controller」は、Dockerをはじめとするコンテナ型仮想化を利用した大規模分散システムを管理するために、vSphere製品群とは別のソフトウェアとして新たに開発されました。
単一障害点がなく高い可用性を実現するように作られており、Docker SwarmやKubernetes、Mesos、Cloud Foundryといったコンテナ用のオーケストレーションツールと密接に動作します。
同社はこのPhoton Controllerと、コンテナ専用に開発された軽量OSの「Photon OS」などを組み合わせたコンテナ専用プラットフォーム「VMware Phton Platform」を、9月に行われた「VMworld 2015 US」で発表していました。
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そのときのデモでは、Photon Platformのマルチテナント機能を紹介。下記の管理画面では3つのテナントが稼働中です。
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さらにテナントごとに異なるオーケストレーションツールを利用可能で、1つ目のテナントではMesosが稼働中。
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2つ目のテナントでは、開発用とテスト用の2つのKubernetesが稼働する例を紹介していました。
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VMwareは、コンテナ専用に新たに開発したクラウドネイティブなプラットフォームという位置づけの「Photon Platform」と、vShpereにコンテナ機能を統合することで従来のITインフラにコンテナの利点を取り入れることができる「vSphere Integrated Containers」の2つのプラットフォームを今後展開していくことを明らかにしています。
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