シマンテック、バックアップツールのVeritasをカーライルグループに売却したと発表
シマンテックは8月11日、バックアップやディザスタリカバリ、ストレージ管理といった製品群を提供するVeritas Technologiesを、投資会社のカーライルグループに売却したと発表しました。
カーライルグループへの売却に当たり、シマンテックの社長兼CEO、マイケル・ブラウン(Michael Brown)氏はプレスリリースで次のように述べています。
この売却によってシマンテックの財務基盤が強化され、セキュリティ事業を拡大するとともに、世界最大のサイバーセキュリティ企業としてのリードをさらに広げる準備が整います。
ベリタスはプライベートイクイティファンドへ売却
ベリタスはもともとVeritas SoftwareとしてバックアップツールのBackup ExecやNetBackup、クラスタツールのClusterServerなどを提供していた企業で、2004年にシマンテックが買収しました。
買収後のシマンテックは、アンチウィルスソフトウェアのノートンセキュリティなどセキュリティ関連製品と、ベリタスのバックアップツールなどストレージ管理関連製品を主力製品群としていました。
しかし今年2015年1月にセキュリティ分野に注力する方針を発表し、セキュリティ分野の「Symantec」とストレージ管理分野「Veritas Technologies」の2つに会社を分割することになりました。
今回、カーライルグループに売却されたのは、この「Veritas Technologies」です。
カーライルグループはプライベートイクイティファンドと呼ばれる投資会社で、投資した会社に役員などを派遣して経営を立て直す、あるいは株式公開させるといったことを主に行っています。
Veritas Technologiesは、カーライルグループによって企業規模を拡大するなどした後に、株式公開あるいは関連事業会社などへ売却されることになると見られます。
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