[速報]リアルタイムなルールエンジン搭載の「IoT Cloud」をセールスフォース・ドットコムが発表。マイクロソフトがパートナーとして採用。Dreamforce 2015
セールスフォース・ドットコムは同社の年次イベント「Dreamforce 2015」をサンフランシスコで開催しています。9月16日(日本時間17日早朝)に行われた基調講演で、同社は新サービス「IoT Cloud」を発表。IoT市場へ本格参入しました。
IoT Cloudの特長は、「Thunder」と呼ばれるリアルタイムなルールエンジンを搭載し、それが同社の既存サービスであるCRMなどと連係している点にあります。
ルールエンジンには同社のCRMサービスなどが持つ顧客情報やサポート情報などを基にしたルールを設定することができ、データから顧客に対するアクションが必要となるような状況、例えば顧客に納品したデバイスが故障しそうな兆候などをルールエンジンが読み取るとリアルタイムにCRMなどを通じて担当者へ連絡、顧客へのアクションを促すことができます。
IoT Cloudを発表、リアルタイムなアクションを実現
基調講演に登壇した同社CEO マーク・ベニオフ氏(左)と、CTOのパーカー・ハリス氏。
Internet of Thingsと顧客を結びつける新しい「IoT Cloud」を発表する。
あらゆるものと接続し、規模に対応、リアルタイムに処理する。
どのように動作するかというと、まずデータをキャプチャする。
そして顧客のプロファイルを理解しているインテリジェントなルールエンジンがあり、これがリアルタイムに処理を行う。ここがプラットフォームとなる。
そして(セールスフォースのサービスを経由して)顧客へのアクションへとつながる。
マイクロソフトがローンチパートナー
ローンチパートナーとしてマイクロソフトが顧客となった。
AzureでキャプチャされたデータをIoT Cloudのルールエンジンで分析する。
これがIoT Cloudの画面だ。Office 365の利用者によるサインアップ、メールの参照、コンタクトの追加、ダウンロードなどのあらゆる操作がイベント情報として発生する。
ルールエンジンには、例えばサブスクリプションの状況に応じてMarketing Cloudから顧客のプロファイルに応じた1to1のメールを送信する、といったことが定義してあり、顧客ごとにリアルタイムな対応ができる。
マイクロソフト チェアマン ジョン・トンプソン氏が登場。
(トンプソン氏)マークと私は、彼がオラクルに、私がIBMにいた23年前からの友人だ。当時、PCが世の中に大きな革命を起こした時代だった。IoTをベースにしたクラウドは、PCが登場したときのような大きな変革を起こすのではないだろうか。
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