マイクロソフトのStorSimple、ソフトウェアのアップデートでAmazon S3とOpenStackのストレージに対応
マイクロソフトはクラウド対応ストレージ「StorSimple 8000」シリーズのソフトウェアアップデートを発表。新機能として政府機関向けの「Microsoft Azure Government」に対応したほか、Amazon S3やOpenStackにも対応しました。
StorSimpleはiSCSIに対応したネットワークストレージ機能を備えた物理的なアプライアンス製品。通常のストレージとまったく同様にサーバから接続し、利用できます。違うのは、StorSimpleは同時にクラウドへも接続し、保存されたデータを自動的にクラウドへ保存できたり、あるいはクラウドにあるデータをStorSimple経由でアクセスする機能を備えている点です。既存のシステムやアプリケーションに手を入れることなく、クラウドを活用したバックアップやアーカイブを可能にします。
デデュープ(重複排除)や圧縮機能も備えているため、データを効率よくクラウドと相互にやりとり可能です。
Amazon S3とOpenStackに対応
今回のStorSimpleのアップデートでは、ソフトウェアによって新機能が追加されています。1つは政府機関向けの「Microsoft Azure Government」に対応し、またAzureの冗長化機能である「Zone Redundant Storage」にも対応しました。
Zone Redundant Storageとは、25マイル以上離れた複数の場所にデータを保存することでデータの安全性を高める機能です。
いままでStorSimpleはMicrosoft Azureのストレージサービスのみに対応していましたが、Amazon S3、Amazon S3 RRS(Reduced Redundancy Storage)とOpenStackのストレージに対応することも同時に発表されました。
ユーザーはAzureのストレージサービスの代わりにAmazon S3にデータを保存できるようになりますし、さらにOpenStackベースのパブリッククラウド(まだそれほど多くありませんが)だけでなく、OpenStackベースのプライベートクラウドも使えるようになるため、今まで以上にStorSimpleの活用の幅が広がると言えそうです。
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