Stack Overflowの裏側は、Webサーバ9台、SQL Serverが4台など。月間5億6000万PVをさばくシステムの状況を公開中
ITエンジニアのコミュニティサイトStackOverflowなどを運営するStackExchangeが、同社のサービスを支えているシステム構成の状況を知らせるWebサイトを公開しています。
同社のサービスは各国版のStack Overflowのほかにも、サーバ管理者のためのServer Fault、数学関係者のためのMathematicsなど多岐にわたっています。
これらを合わせた同社のサービスは月間5億6000万ページビュー。このページビューを、48GBのメモリを搭載した9台のWebサーバ。384GBのメモリを搭載しライブ/ホットスタンバイ構成にクラスタ化した2台のSQL Serverと、288GBのメモリを搭載した2台のSQL Serverによるもう1つのクラスタの合計4台のSQL Server。96GBのメモリを搭載し、マスター/スレーブ構成にした2台のRedis Serverなどで支えていることが示されています。
また使われているプログラミング言語はC#とASP.Net MVC。つまり同社のバックエンドはWindowsテクノロジーで構成されていることが分かります(同社は当初からWindowsテクノロジーを採用していることで知られています)。
上記はそのWebサイトの一部をキャプチャしたものですが、さらにこのWebサイトが面白いのはそれぞれのバックエンドの負荷のピークがどれくらいであるか、そして現在の負荷がどれくらいであるかも示していることです。
例えば、記事執筆時点でWebサーバは毎秒185リクエストを処理し、CPUの利用率は15%。SQL Serverのクラスタは1日3億4300万リクエストを処理していて、CPUの利用率が8%である、といった値が示されています。
いわゆるインフォグラフィックによって情報を見やすく提供することは最近のトレンドになっていますが、その手法にさらに動的な仕組みを加えて現状を示した同社のやり方は、同社のオープンな姿勢をとてもよく示しているように見えます。
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