EMC、Software-Defined Storageコントローラ「ViPR」をオープンソースで公開。EMC World Las Vegas 2015
EMCは米ラスベガスで5月4日から4日間開催したイベント「EMC World Las Vegas 2015」で、Software-Define Storageコントローラの「ViPR」をオープンソース化することを発表しました。
オープンソースのプロジェクト名は「Project CoprHD」(copperhead:コッパーヘッドと呼ぶようです)。
ViPRは2013年に米ラスベガスで開催されたEMC World 2013で発表されたソフトウェア。EMCや他社のストレージを複数たばねて仮想ストレージを構成する機能を備えています。
2014年1月には、このViPRの無償提供を発表。
1年前の2014年5月に開催された「EMC World 2014」では、ブロックストレージ機能やOpenStack APIに対応したViPR 2.0を発表していました。
Software-Defined Storageの成功にはデベロッパーが不可欠
なぜEMCはViPRをオープンソース化するのでしょうか。それは、まだ混沌としているSoftware-Defined Storageの分野で抜きんでた存在になるには、デベロッパーからの支持が不可欠だとEMCが考えているためです。
Software-Defined Storageは、当然ながらそのAPIを利用してくれるアプリケーションソフトウェアのエコシステムが活発なほどその価値を増していき、市場で重要な存在になっていきます。そのためにEMC、はViPR/CoprHDのオープンソース化によってデベロッパーを引きつけることを重視しているわけです。下記は同社のプレスリリースから。
Building a strong developer community is crucial to the future success of EMC’s Software-Defined Storage and storage automation and management products. To ensure strong support for this effort, EMC is investing engineering and community resources to contribute and support Project CoprHD.
強力なデベロッパーコミュニティーはEMCのSoftware-Defined Storageとストレージオートメーションおよび管理製品群の将来の成功に不可欠です。この取り組みを確実なものにするため、EMCはProject CoprHDへのエンジニアリングおよびコミュニティリソースへ投資していきます。
ViPRはEMCにとって初めてオープンソース化したソフトウェアであり、同社は今後さらに第二、第三のオープンソースソフトウェアを展開していくと説明しています。
EMC World Las Vegas 2015
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