Slackがプラットフォーム化を宣言。「Slack App Directory」と対応Bot開発用の「Botkit」発表。アプリ開発支援に約100億円の資金準備も
急速に普及しつつあるメッセージングツール「Slack」が、プラットフォーム化を明確に宣言しました。
同社のブログにポストされた記事「The Slack Platform Launch」では、Slackをプラットフォームとするための3つの施策が発表されています。
Slack App Directory
1つ目が、Slackと連係可能なアプリケーションを一覧できるWebサイト「Slack App Directory」です。
現時点で160以上のSlackと連係するアプリケーションが登録されており、アプリケーションを選択して何回かクリックすることで、すぐに使い始められるようになっています。
試しにSlack App DirectoryからTwitterを選択。「Sign in and install」ボタンをクリックし、Twitterの認証を済ませて設定を行うとすぐに利用開始。Twitterの投稿がTwitterのBotによってSlackにも自動的に投稿されました(そのほか、いろいろ設定できます)。
2つ目の施策として、SlackはこうしたSlack対応アプリケーションの開発を促進するため8000万ドル(約100億円)のファンドを同社とアンドリーセン・ホロウィッツなど6社と共同で準備したことを発表しています。
「Botkit」Botを作るためのフレームワーク
Slackとの連携でよく使われるのが、人間の代わりにSlackに参加して発言する「Bot」を利用する方法です。このBotを開発するためのオープンソースのフレームワーク「Botkit」が3つ目の施策として発表されました。
BotkitはSlackに対してメッセージを送受信する部分がすでに用意されているため、開発者はメッセージの内容を中心としたアプリケーションのコアに注力できるというもの。
BotkitはJavaScriptで記述され、基本的にNode.jsで使うことを想定されているようです。
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