Red Hat、オープンソースPaaSのOpenShiftを推進するコミュニティ「OpenShift Commons」を設立
Red Hatはオープンソースとして開発しているPaaS基盤ソフトウェアの「OpenShift」を、次のバージョンとなる「OpenShift V3」でDockerやKubernetesを核としたアーキテクチャへと一新。OpenShiftの飛躍を狙っています。
そのRed Hatが、OpenShiftのエコシステムの強化にも乗り出しました。同社はOpenShiftを推進するコミュニティ「OpeniShift Commons」の設立を発表しました。
OpenShift Commonsは、OpenShiftの関係者、顧客、利用者、パートナー、開発者などの横断的なコミュニティで、OpenShiftに関する情報や事例などの共有を通してそれぞれの成功を目指す組織と説明されています。
設立時の参加社はデル、Docker、シスコ、Cloudera、CA、Hortonworksなど。
オープンソースPaaSでは一歩リードするCloud Funodry
オープンソースのPaaS基盤としてはすでにCloud Foundryが市場をリードしており、IBMのBluemix、NTTコミュニケーションズのCloudn PaaaSやHPのHelion Development Platformなど、商用での採用事例が複数存在しています。また、中立的な団体であるCloud Foundry Foundationも昨年12月に設立されています。
しかしCloud Foundryも次のバージョン3で大きくアーキテクチャを入れ替え、Docker対応を進めるなど、まだOpenShift、Cloud Foundryとも成熟以前のソフトウェアだとみることができます。
特にOpenShiftは現バージョンとの互換性を捨て、DockerとKubernetesという勢いのあるソフトウェアをそのまま取り込むという大胆な策にでています。引き続きCloud Foundry陣営が優位を保てるかどうかはまだ予断を許さないといったところでしょう。
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