React.jsの最新版「React v0.13」リリース。ECMAScript 6のClassをサポート、Reactをさらに高速にしていくと宣言
Facebookが開発しているUI用のJavaScriptフレームワーク「React」の最新版「React v0.13」がリリースされました。
Reactは仮想DOMと呼ばれる仕組みによって高速にHTMLの動的な書き換え機能などを提供し、Webアプリケーションのフロントエンド部分の構築を支援してくれるJavaScriptライブラリです。
React v0.13では、Reactコンポーネントの作成にECMAScript 6のClassが使えるようになり、Reactが提供するクラスシステムを使わなくともJavaScriptだけで記述できるようになりました。
Reactエレメントのコピーを作成するAPIなどの新機能を追加したほか、いくつか過去のバージョンとの互換性がなくなる部分もあるため、発表文などで変更の内容を確認するとよいでしょう。
また、この発表の中でReactは今後さらに高速化を行っていくと次のように書いています。
At EmberConf and ng-conf last week, we were excited to see that Ember and Angular have been working on speed improvements and now both have performance comparable to React. We've always thought that performance isn't the most important reason to choose React, but we're still planning more optimizations to make React even faster.
先週開催されたEmberConfやng-confで、われわれはEmberやAngularの実行速度が改善され、どちらも性能面でReactと比較できるようになったことを驚きの目で見てきた。われわれはいつも、性能だけがReactが選ばれる理由ではないと考えてはいるが、しかしわれわれは依然としてReactをより高速にすべく最適化していく計画だ。
JavaScriptのライブラリは、Webアプリケーションの大規模化と高度化に対応すべく、現在さまざまなMVCフレームワーク群やReactのような周辺のフレームワーク群などが活発な進化を見せています。JavaScriptの進化と並んでこれから機能も性能も大きく進化していきそうで、とても楽しみです。
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