グローバルなデータセンター事業者のエクイニクスが、ビットアイルを株式公開買い付けで買収と発表
米データセンター事業者のエクイニクスは、同社日本法人であるエクイニクス・ジャパンを通じて国内のデータセンター事業者ビットアイルに対する株式の公開買付けを実施することを発表しました。
発表によると、買収の完了によりエクイニクスは東京に9カ所(2016年に新規開設を予定しているデータセンターをあわせると10カ所)、大阪に2カ所のデータセンターを所有、総ラック数が12000台規模のデータセンター事業者になります。
株式会社富士キメラ総研「データセンタービジネス市場調査総覧 2015年版」のデータに基づくと、これは国内データセンター事業者の中で第4位の規模とのことです。
この公開買い付けはビットアイルの取締役、主要株主らからの同意を得ており、2015年9月9日から2015年10月26日の公開買い付け期間に問題なく成立する見通し。
ビットアイル代表取締役社長 寺田航平氏は次のようなコメントを発表しています。
「当社は日本における独立系No.1データセンター事業者として日本のITインフラ業界において改革を進めて参りました。この度、世界No.1企業であるエクイニクス社と統合することで、ニュートラルなポジションを維持しながら、世界中で最も密度の高いピアリングやクラウドへのアクセス、および世界33都市へのデータセンターサービスを提供できることとなり、日本の企業の国内および世界展開をさらに強力にサポートして参ります。」
エクイニクスは北米、南米、欧州、アジアなど世界中の33都市で100以上のデータセンターを保有、運営する世界でも有数のデータセンター事業者。Amazon.com、Yahoo!、IBM、マイクロソフト、General Erectricなど多くの大規模な顧客を持ち、またAmazonクラウド、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど主要なクラウドとの直接接続なども提供。
日本国内でも東京にデータセンターを持つとともに、主要なクラウドとの接続サービスも提供しています。
ビットアイルは、東京や大阪に合わせて5つのデータセンターを持つ、いわゆる都市型のデータセンター事業者として知られています。2006年に大阪証券取引所の「ヘラクレス」(現JASDAQ)に新規上場、2013年7月には東京証券取引所 第一部に上場しています。
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