「PHP 7」正式版が登場。PHPにとって10年ぶりのメジャーバージョンアップ。実行速度は旧バージョンの2倍以上
PHPにとって10年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「PHP 7.0.0」正式版がついに公開されました。
PHPの公式サイトでは、PHP 5.6.xからPHP 7.0へ移行するためのガイド「Migrating from PHP 5.6.x to PHP 7.0.x」も公開されています。
開発者であるRasmus Lerdorf氏は10月に来日し、「PHPカンファレンス2015」で講演。PHP 7ではPHP 5との互換性を維持しつつ、2倍以上の性能向上とメモリ使用量の低減など、大きな改善が実現されことを示していました。「実際に世界中で使われているPHPアプリケーションの性能が2倍になるのが主な特長です」(Rasmus Lerdorf氏。10月に開催された「PHPカンファレンス2015」にて)。
さらにLerdorf氏は次のようにPHPにはさらに高速化の余地があると説明しています。
「PHP 7にはJIT(Just in Time Compiler)はありませんが、これは逆にいい話です。JITを使わずにこれだけの改善ができたのですから。コードのホットスポットをさらに改善する余地としてJITという選択肢が残されているわけで、より一層の改善が望めると言うことです」
今後PHPのバージョンアップでは、さらなる性能向上を期待してもよさそうです。