国内PaaS市場は前年比46%増と急成長中、シェア1位はセールスフォース・ドットコム、2位はAmazonクラウド、3位はマイクロソフト。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内PaaS型クラウドサービスの2014年の分析と2019年までの予測を発表しました。
2014年の国内PaaS市場規模は、前年比45.8%増の336億4100万円。ベンダーのシェアは1位がセールスフォース・ドットコム。2位がAmazonクラウド、3位がマイクロソフト。
同社はPaaS市場を「クラウドアプリケーションプラットフォーム」「クラウドデータサービス」「クラウドインテグレーションサービス」「クラウド開発/ライフサイクルサービス」の4つの市場セグメントに分類。もっとも市場が大きいのがクラウドアプリケーションプラットフォーム、次がクラウドデータサービスで、この2つでPaaS市場の約9割を占めています。
2014年から2019年までのPaaS市場の年間平均成長率は25.3%になると同社は予想。
同社のマーケットアナリスト 草地慎太郎氏は「ベンダーの新規参入が相次ぎ、SoE(Systems of Engagement)を活用したニュービジネスの提案は競争の度合いを増している。しかし海外と比較して相対的にニュービジネスに慎重な国内市場におけるユーザーの盛り上がりは十分とは言えない。顧客のシステム運用の効率化を支援するだけでなく、PaaSのような新しい技術を活用し企業の新規ビジネスをテクノロジー面からサポートする新しい形の提案が求められる」と市場を分析しています。
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