OpenStack 12番目のリリースとなる「OpenStack Liberty」が登場。コンテナ管理の「Magnum」がフルリリース。そして次は「Miataka」!
OpenStack Foundationは、オープンソースで開発されているクラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」の新しいリリース「OpenStack Liberty」のリリースを発表しました。
OpenStackはリリースごとにアルファベット順のコード名が付けられており、今回のLibertyは12番目のリリースにちなんで「L」から始まるコード名となりました。
Libertyの主な新機能は以下となっています。
管理機能の強化
よりきめ細かなアクセス・コントロール機能とシンプルな管理機能を新たに導入。クラウド事業者からの要望により、共通ライブラリの適用や構成管理の向上なども実現。ロールベースのアクセス管理(RBAC)が、オーケストレーション機能(Heat)やネットワーク機能(Neutron)向けに実現されています。
仮想マシン、コンテナ、ベアメタルの3つをサポート
Libertyでは、コンテナ管理プロジェクトMagnumの初のフルリリース版が導入されました。Magnumは、Kubernetes、Mesos、Docker Swarmをサポート。これでOpenStackは、単一の基盤として仮想マシン、コンテナ、ベアメタルというクラウドにおける3つの主要なインスタンスに対応しました。
スケーラビリティをよりシンプルに
初登場となるNova Cells v2によって、マルチロケーションの大規模なコンピュートの展開がアップデートされるなど、Libertyでは大規模なスケーラビリティのサポートが向上しています。ダッシュボード(Horizon)も、スケーラビリティや性能向上に対応したアップデートが行われています。
OpenStackは6カ月ごとに新リリースが登場することになっています。つまり次のリリースが登場するのは来年4月。そして、そのリリース「OpenStack Mitaka」の新機能などを話し合う会議「OpenStack Desigin Summit」は、今月27日から都内で開催される「OpenStack Summit October 2015 Tokyo」と合わせて開催されます。
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