シトリックス、OpenStack Foundationのスポンサーになると発表。CloudStackも引き続きサポート
米シトリックス・システムズは、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」の推進団体「OpenStack Foundation」のスポンサーになると発表しました。
By joining the foundation’s community of contributors, Citrix demonstrates its continued commitment towards driving interoperability among standards-based cloud platforms and meeting the increasing demand for choice and flexibility in private, public and hybrid cloud solutions.
OpenStack Foundationのコミュニティに貢献することで、Citrixは継続して標準ベースのクラウドプラットフォームとのインターオペラビリティを推進することを示し、また、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドのソリューションに柔軟に対応してほしいという要求の高まりに対応する。
シトリックスは2011年にCloud.comを買収し、Cloud.comがオープンソースとして開発していたクラウド基盤ソフトウェア「CloudStack」を自社製品としました。
2011年の時点でOpenStackは登場していましたが、当時のOpenStackはまだ実績の浅いオープンソースのプロジェクトで実運用に耐える品質ではないとみられていました。一方でCloudStackはOpenStackより先行して開発が進められており、成熟したクラウド基盤ソフトウェアとして商用ベンダの採用が始まろうとしていました。日本国内でもIDCフロンティア、NTTコミュニケーションズなどがCloudStackを採用した商用クラウドサービスを開始しています。
しかし2012年9月にOpenStack Foundationが発足した頃からOpenStackの開発は急速に活発になり、注目度も高まっていった結果、現在ではIBM、シスコ、HP、デルといった大手ベンダが軒並みOpenStackへコミットし自社製品に採用するなど、市場の注目度や存在感の点でOpenStackが上回ることになっています。
今回のCitrixのOpenStack Foundationへの参加は、こうした流れを見据えたものと言えます。
シトリックスは今後、自社製品とOpenStackとの相互運用性などを高めていくことに取り組むと同時に、引き続きCloudStackのサポートも続けていくこともあわせて表明しています。
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