Node.jsとio.jsが統合された「Node.js 4.0」正式版がついにリリース。V8 4.5搭載でECMAScript 6対応が強化
これまで分かれていたNode.jsとio.jsが1つのコードとして統合された初めてのリリース「Node.js 4.0」正式版の発表がNode.js Foundationにより発表されました。
Node.jsはこの数年、開発が停滞気味で、そうした状況を活性化するためにフォークとして今年の1月に登場したのがio.jsでした。io.jsは自身をNode.jsの「フレンドリーフォーク」と名乗り、Node.jsの開発の活性化を狙ったものでした。
Node.jsの開発主体であったJoyentも停滞を打破すべく、今年2月にNode.jsの開発を推進する中立的な団体として「Node.js Foundation」を設立。これにはマイクロソフトやIBM、PayPal、Fidelityなども参加しています。
そして5月、io.jsがNode.s Foundationに参加を決定。6月にNode.js Foundationが設立メンバーによって正式に設立し、Node.jsとio.js統合に向けた具体的な作業が始まりました。
そして9月9日、Node.jsとio.jsが統合された最初のバージョンであるNode.js 4.0正式版がついに登場したのです。
Chromeブラウザと同じV8を搭載。ECMAScript 6対応を強化
Node.js 4.0ではChromeで使われているJavaScriptエンジンのV8 v4.5が搭載(9月9日時点で最新のV8は4.6)、ECMAScript 6の対応が強化されていると説明されています。下記はNode.jsのブログから。
Node.js v4.0.0 contains V8 v4.5, the same version of V8 shipping with the Chrome web browser today. This brings with it many bonuses for Node.js users, most notably a raft of new ES6 features
Node.js v4.0.0はV8 v4.5を搭載、これは今日、Chromeブラウザに搭載されているV8と同じバージョンです。これによってNode.jsユーザーにたくさんのボーナスをもたらしますが、なかでも特筆すべきは多くのES6機能でしょう。
またNode.js 4は長期間サポートと定期リースサイクルの計画もあるとのこと。
Node.js v4 also brings a plan for long-term support (LTS) and a regular release cycle.
Node.js v4は長期サポートと定期リリースサイクルの計画もある。
対応OSは、LinuxはもちろんOS X、Windows、FreeBSD、SmartOSなど。また、ARMプロセッサとしてARMv6、ARMv7、そしてARMv8 64ビットプロセッサにも対応したと説明されています。
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