Node.jsとio.jsの最初の統合リリース「Node.js 4.0」が9月に登場予定

2015年8月18日

Node.jsとio.jsの初めての統合リリース「Node.js 4.0」が9月に登場予定であることが、io.jsの中心的人物であるMikeal Rogers氏がブログにポストした記事「4.0 is the new 1.0」で明らかになりました。

開発が停滞気味だったNode.jsのフォークとして開発されてきたio.jsは、5月にNode.js開発の中立的な団体として設立された「Node.js Foundation」への参加を決定し、Node.jsとio.jsはNode.js Foundationの下で統合されることになります。

Mikeal氏のブログによると、8月初旬にサンフランシスコでNode.js Foundation主催のCollaborator Summitを開催、40人ほどのコントリビュータが集まり、統合に向けての議論を行ったそうです。

Mikeal氏は、これまでの経緯と今後の予定を次のタイムラインで示しました(最後の世界征服はたぶんジョークでしょう:-)。

2月 JoyentがNode.js Foundationの設立をNode Summitで発表
3月 Node.js Foundationの規約が回覧される
5月 io.js技術コミッティが投票を行い、Node.js Foundationへ参加、統合へ
6月 Node.js Foundationが設立メンバーによって正式に設立
7月 Node.js Foundationの運営会議が設立
8月 最初のNode.js Collaborator Summit
9月 Node.js v4.0公開(最初の完全に統合されたリリース)
12月 世界征服

統合バージョンのバージョン番号が4なのは、これまでのNode.jsやio.jsのバージョンと重複しない番号を選択したため。

リリースされたばかりのio.js v3は、Node.js v4のアルファ版

統合されたバージョンで問題になりそうなのが、V8のC++APIをコールする(Node.jsを拡張する)モジュール。これはV8のバージョンに依存することになりますが、Node.jsのバージョンアップがしばらく停滞していたこともあってio.jsの方が新しいV8を利用しており、統合バージョンではさらに新しいV8のバージョンを採用予定です。そのため、現在のNode.js用モジュールでV8のAPIをコールしている一部のモジュールは、統合バージョンでは動かない可能性があります。

Mikeal氏はこれに備えて、リリースされたばかりのio.js v3を、統合バージョンとなるNode.js v4のアルファ版だと位置づけています。それは、V8のAPIを抽象化するNAN(Native Abstractions for Node)が、io.js v3ではNode.js v4と同じバージョンとなる見通しのためです。

io.js v3でNAN経由でV8のAPIをコールして動作するモジュールであれば、Node.js v4でも問題なく動作する見通しだとMikeal氏は説明しています。

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