Node.js 5.0がリリース。奇数バージョンは最新機能版、偶数バージョンは長期サポート版
Node.js Foundationは、Node.jsの最新版となる「Node.js 5.0」をリリースしました。2週間ほど前の10月中旬に「Node.js 4.2」をリリースしたばかりですので、短期間で2つのメジャーバージョンをリリースしたことになります。
Node.js 5.0での変更点はChange Logに記されており、おもな点は「buffer」からrawとrawsのエンコーディングタイプが削除されたこと、「console.time()」の精度がミリ秒以下3桁まで得られるようになったこと、nmpが2系から3系になったこと、V8のバージョンが4.5から4.6になったことなどです。
奇数バージョンは最新機能版、偶数バージョンが長期サポート版
Node.js 5.0の登場で、現在提供されている最新のNode.jsは「Node.js 4.2」と「Node.js 5.0」の2つになりました。
2つのバージョンのどちらを選ぶべきなのか、Node.js Foundationのブログでは次のように説明されています。
Stay on or upgrade to Node.js v4.2.x if you need stability and have a complex production environment, e.g. you are a medium or large enterprise.
Node.js 4.2を継続利用もしくはNode.js v4.2.xへアップグレードすべきなのは、安定性が要求され複雑な本番環境を備えている場合だ。例えば中堅や大企業などがそれにあたる。
Upgrade to Node.js v5.x if you have the ability to upgrade versions quickly and easily without disturbing your environment.
Node.js v5.xへアップグレードすべきなのは、実行環境に影響を与えずに迅速かつ容易にアップグレード可能な場合だ。
Node.js 4.2“Argon”がリリースされたときに表明されたように、Node.js 4.2はLTS(長期サポート)対象でありリリース日から18カ月のアクティブなメンテナンス期間とその後12カ月のサポート期間の合計30カ月間のサポートが約束されています。
一方でNode.js 5.0は長期サポート対象ではなく、サポート期間は8カ月で、そのあいだ新機能と性能向上が継続されると説明されています。このサポートポリシーの違いをバージョン番号で示しているわけです。
LTS版は1年ごとに登場すると説明されていますので、次のLTS版となるNode.js 6.0の正式リリースは来年10月となる見通しです。
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