マイクロソフト、オープンソース化したビルドエンジン「MSBuild」のクロスプラットフォーム対応を、Monoベースから.NET Coreランタイムへ方針転換
マイクロソフトは、今年3月にオープンソース化したビルドエンジン「MSBuild」のクロスプラットフォーム対応を、Monoから.NET Coreランタイムへと方針転換するとブログで明らかにしました。
クロスプラットフォーム化は当初、Monoを用いることが想定されていましたが、その方針を転換し、LinuxとMacOS Xに対応した.NET Coreをランタイムとすると次のように説明されています。
Immediately after open-sourcing, we started work on a version of MSBuild that runs on Linux and Mac using the Mono software platform. This let us find and fix many Windows-specific parts of our code. Moving forward we’ve decided to switch gears and bet on .NET Core as our runtime, the open source, cross-platform version of .NET.
オープンソース化してすぐ、Monoプラットフォームを用いてLinuxとMacで動作するMSBuildのバージョンに取りかかった。そのおかげでコード中の多くのWindows固有部分を発見し、修正してきた。その作業を進める中で、私たちは.NETのオープンソース版でクロスプラットフォーム対応である.NET Coreを、ランタイムとして採用するとの方針転換を決定した。
クロスプラットフォーム対応が実現すると、MSBuildは1つのコードベースでWindows、Linux、MacOS Xに対応することになる見通し。ただし作業はまだ始まったばかりで、クロスプラットフォーム対応が実現するのはもう少し先になるとのこと。
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