[速報]マイクロソフトとレッドハットが戦略的提携。両社の統合チームがAzure上のRed Hat社Linuxサポート、.NET Coreに対応など
マイクロソフトとレッドハットは、ハイブリッドクラウドの開発運用の支援強化などを軸とした戦略的提携を発表しました。
大きなトピックの1つが、マイクロソフトとレッドハットによるハイブリッド環境に対する統合サポートの提供です。両社のサポートエンジニアがマイクロソフト本社であるレドモンドに集まって統合チームとしてサポートを提供します。
これでMicrosoft Azureは、WindowsとLinuxのどちらを用いたハイブリッドクラウドであっても、顧客に統一的なサポートを提供できる環境を実現したわけです。
また、Linux版の.NETとなる.NET CoreがRed Hat Linux Enterprise、Atomic Host、そしてレッドハットのPaaSであるOpenShiftでもサポートされること、さらにレッドハットのOpenStackでWindowsをサポートすることも発表されました。
提携の具体的な内容は次の5つの要素が軸となります。
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(1)オンプレミスとMicrosoft Azureのハイブリッドクラウド構成でレッドハット製品を利用している顧客向けに、マイクロソフトとレッドハットの統合チームによるサポートを提供
(2)Linux対応としてオープンソースで開発されている.NET Coreを、Red Hat Enterprise Linux、Atomic Host、OpenShiftなどのレッドハット製品がサポート
(3)Red Hat Enterprise LinuxはMicrosoft Azureを認証クラウドプラットフォームとし、Microsoft AzureはRed Hat Enterprise Linuxを正式サポート。またレッドハットはRed Hat Enterprise Linux OpenStack、Red Hat Enterprise VirtualizationでWindowsをサポート
(4)レッドハットのクラウド管理ツールCloudFormsがMicrosoft AzureやSystem Centerをサポート。ハイブリッド環境での統合管理を実現。
(5)マイクロソフトがレッドハットの認証クラウドおよびサービスプロバイダプログラムに参加
今後数週間以内にマイクロソフトとレッドハットの統合チームによるサポートが開始され、数カ月以内にMicrosoft AzureでRed Hat製品の時間課金利用の提供などが開始される予定です。
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