Microsoft Edge、レスポンシブイメージ対応の「srcset」に対応。夏以降は主要ブラウザすべてでsrcsetサポート
マイクロソフトはWindows 10に搭載予定の新ブラウザ「Microsoft Edge」で、imgタグの中で表示デバイスの解像度によって表示すべきイメージを複数指定できる「srcset」に対応することを明らかにしました。
srcsetはすでにChromeでは約1年前のChrome 34から、Firefoxは先月リリースされたFirefox 38から、Operaも先々月リリースのOpera 29からサポートされており、Safariも最新版の1つ前のSafari 7.1から部分的にサポートされています。
7月29日から提供が開始されるWindows 10のMicrosoft Edgeでsrcsetがサポートされれば、夏以降デスクトップ向けとしては主要なブラウザでのサポートがほぼ揃うことになります。
ただしChromeやFirefox、Operaなどが自動でアップデートされるのに対し、Windows 10はWindows 7/8.1から無償アップデートが提供されるとはいえ全ユーザーがMicrosoft Edgeに移行するわけではなく、Internet Explorerを使い続けるユーザーは一定数いるはずです。Windows 10登場後のMicrosoft Edgeの普及率が注目されます。
Pictureタグの予定はいまのところなし
srcsetとは、例えば次のように指定すると、画面解像度によってlowers.jpg、mediumres.jpg、highres.jpgを自動的に出し分けてくれます。
<img src="fallback.jpg" srcset="lowres.jpg 1x, mediumres.jpg 1.5x,
highres.jpg 2x" />
これによって現在のimgタグと互換性を保ったまま、レティナディスプレイのように解像度の高い画面では高精細の画像ファイルを表示する、いわゆるレスポンシブイメージを実現するのです。
こうした解像度ごとに画像を選択する仕様には、srcsetのほかにpictureタグを使う方法も提案され、Chrome、Opera、Firefoxでは実装されていますが、現在のところInternet ExpolorerやMicrosoft Edge、Safariでは実装(あるいは予定)されていないようです。
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