Microsoft EdgeはActiveX、VBScript、attachEventなど非対応になると発表
ActiveXやVBScriptなどが、Windows 10から搭載される新しいブラウザのMicrosoft Edgeではサポートされないことが明らかになりました。
Microsoft Edge Dev Blogにポストされた記事「A break from the past, part 2: Saying goodbye to ActiveX, VBScript, attachEvent…」で、Microsoft EdgeではWeb標準との適合性や性能の向上を追求するために、Internet Explorerでサポートされていた機能やAPIのいくつかを廃止することが説明されています。
Not supporting these legacy technologies in Microsoft Edge has a number of benefits: better interoperability with other modern browsers, improved performance, security & reliability, and reduced code complexity, just to name a few.
これらのレガシーなテクノロジーはサポートしないMicrosoft Edgeには、多くの利点がある。いくつかをあげるとすれば、モダンブラウザとのよりよい相互運用性、性能向上、セキュリティと信頼性、そしてコードの複雑性の減少である。
そしてMicrosoft EdgeのレンダリングエンジンとなるEdgeHTMLは、Internet ExplorerのレンダリングエンジンであるMSHTMLのコードから22万行以上を削除し、新機能や相互運用性を高めるために30万行以上のコードが追加されたとのこと。
Microsoft Edgeで非対応となるおもな機能は次のようにリストアップされています。
- ActiveX
- Browser Helper Objects(BHO)
- Document modes
- Vector Markup Language(VML)
- VBScript
- attachEvent/removeEvent
- currentStyle
- conditional Comments
- IE8 layout quirks
- DirectX Filters and Transitions
webkitベンダープレフィックスに対応
また、ベンダープレフィックスの「ms」についても大幅に削減される一方、「webkit」プレフィックスへの対応が追加されています。その理由は次のように説明されています。
As examples, -webkit-border-radius is still in use on over 60% of page loads and the MS-prefixed Encrypted Media Extensions APIs are still in use on top video streaming services. Because of the impact on interoperability across the Web, these are supported in Microsoft Edge for the time being.
例えば、-webkit-border-radiusは60%以上のページで使われており、MSプレフィクスのEncrypted Media Extensions APIも主要な動画ストリーミングサービスで使われている。Webにおける相互運用性の影響を考え、現時点でこれらはMicrosoft Edgeでサポートする。
Windows 10ではMicrosoft EdgeとInternet Explorerの2つのブラウザが提供される予定です。Webブラウザで引き続きActiveXやVBScriptなどを使いたい場合には、Internet Explorerを選択することになります。
あわせて読みたい
EMC、分散ストレージソフト「ScaleIO」の無償提供を発表。オープンソースのCephよりも高速だと強調。EMC World Las Vegas 2015
≪前の記事
クラウドインフラ市場はAmazonが引き続きダントツのシェア。MS、Google、IBM、SFDCの合計シェアを上回る。Synergy Research 2015年第1四半期