マイクロソフト、Microservicesに対応した「Azure Service Fabric」を発表
アプリケーションを機能ごとに軽量なコンポーネントに分割し、それらを疎結合で連係させたシステムとして設計、構築するというのが、最近注目されつつある「Microservices」(マイクロサービス)的なアーキテクチャの概要です。
マイクロサービスの利点は、機能のアップデートが局所的に順次行えることや、コンポーネントごとのスケーラビリティを最適化しやすいこと、開発チームを分散できること、コンポーネントごとに最適な言語やフレームワークを選択しやすいこと、などが挙げられます。
マイクロソフトは、このマイクロサービスに対応したプラットフォームサービス「Azure Service Fabric」を発表しました。
Azure Service Fabricは、ステートレス、あるいはステートフルなマイクロサービスの連係をサポートし、スケーラブルに運用できるサービスで、マイクロサービスとして構築されたアプリケーションのオーケストレーション機能を提供し、詳細な動作状況の把握も可能。
分散アプリケーションの運用上の課題である状態管理やライフサイクルマネジメントを解決する機能も提供し、Visual Studioとの統合でビルド、テスト、デバッグ、デプロイ、アップデートといった作業も容易にするとのことです。
マイクロサービスによって多数のコンポーネントを連係させた分散システムは、コンポーネントが増えるごとに連係が複雑になるため、システムがどのように動作しているのか把握が難しくなります。また、バグや障害が起きたときに、それがどこに起因してどこに影響をしたのかといったトレースやデバッグも難しくなります。
Azure Service Fabricはマイクロサービスの利点を得つつ、課題を解決できるような機能を提供することになります。ただしこれが具体的にどのようなサービスなのか、上記以上の説明はいまのところなく、詳細については4月29日から開催予定の同社のイベント「Build 2015」で明らかになるようです。もしかしたら、現在開発中の同社独自のコンテナ技術などと密接に関連したものになるのかもしれません。
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