MacOS/LinuxでC#やVisual Basicを実行可能にする.NETランタイム「.NET CoreCLR」。早くもGitHubで公開
マイクロソフトはWindows、Linux、MacOS Xに対応予定のフレームワーク「.NET Core」のランタイムとなる「.NET CoreCLR」をオープンソースとしてGitHubに公開したことを明らかにしました。
.NET CoreCLRの「CLR」とは、Common Language Runtimeの略。つまりC#やVisual Basicなど.NET対応言語の実行エンジンにあたります。
マイクロソフトは昨年11月に、.NETのオープンソース化とLinuxおよびMac OS X対応を表明しています。それが下記の図の「.NET Core 5」と呼ばれるものです。今回公開されたのは、その.NET Core 5のランタイムにあたる「.NET CoreCLR」。下記の図で下部の紫色の部分(の一部)に該当します。
参照:オープンソース化され、MacOS XとLinuxに対応する「.NET Core」とは何か?
.NET CoreCLRにはジャストインタイムコンパイラのRyuJIT、ガベージコレクタの.NET GCなどが含まれています。.NET共通基盤部分(上図のCommon)に含まれているそれ以外のRoslyn、NuGetなどもすでにオープンソース化されています。
.NET CoreCLRは現在開発中で、現時点ではWindows上でビルドと実行が可能。LinuxとMacOS X対応は数カ月以内に実現すると説明されています。
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