Joyentが「Node.js Foundation」設立を発表。IBM、Microsoft、PayPal、Fidelityなどが創立メンバーに
Node.jsの開発を主導してきた米Joyentは、Node.jsの開発を推進する中立的な団体「Node.js Foundation」の設立を発表しました。
Node.jsはサーバサイドJavaScriptを実現するミドルウェアとして2009年に開発がスタート。2012年頃には安定して使えるようになり、現在ではPayPalのバックエンドやAWS Lambdaのランタイムに採用されるなど、本格的な普及期に入っていると言えます。
一方でNode.jsの開発はこのところ停滞していると見られています。実際に先週2月6日にリリースされたNode v0.12は、前バージョンのNode v0.10から2年ぶりの安定版リリースとなりました。
この開発の停滞に対してNode.jsのフォーク(GitHubにはフレンドリーフォークと書いてある)であるio.jsの開発プロジェクトもスタートしており、1月14日には最初のバージョンであるio.js 1.0がリリースされています。
JoyentはNode.jsの開発が停滞していることに対して昨年10月にはアドバイザリボードを設置するなど手を打ってきましたが、今回のNode.js Foundationの発表も、開発プロジェクトのガバンスを根本から見直すことによる改善策と言えます。以下はプレスリリースからの引用です。
Joyent will join forces with IBM, PayPal, Microsoft Corp, Fidelity and The Linux Foundation to establish the Node.js Foundation, which will be committed to the continued growth and evolution of Node.js, while maintaining a collaborative environment to benefit all users.
JoyentはIBM、PayPal、Microsoft、Fidelity、The Linux Foundationなどと協力しNode.js Foundationを設立。同団体はNode.jsの継続的な成長と進化に対して、すべてのユーザーに利益をもたらす協力的な環境作りを通して貢献することを約束します。(2/12 14:30追記:訳文を一部修正しました)
サンフランシスコで2月11日と12日の2日間開催される「Node Summit San francisco」では、Node.js Foundationの創立メンバーによるのパネルディスカッションも行われるそうです。
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