JavaScriptが20周年。開発者のBrendan Eich氏が過去と未来についてのスライドを公開
今月、2015年5月はJavaScriptが登場してからちょうど20年にあたります。20年前にJavaScriptを開発し、現在Mozillaに所属するBrendan Eich(ブレンダン・アイク)氏が、JavaScriptの過去を振り返り、未来について触れているスライドを公開しました。
このスライドの公開を知らせるBrendan Eich氏のツイートには「#modernweb2015」のタグが付いています。
JavaScript at 20 - http://t.co/CPXEnl5Dcp #modernweb2015
— BrendanEich (@BrendanEich) 2015, 5月 15
このタグは2015年5月15日に台湾の中央研究院人文社會科學館が開催したイベント「Modern Web 2015」で使われたようです。Brendan Eich氏はその基調講演に登壇することになっていましたので、このスライドはおそらくその基調講演のためのものでしょう。
JavaとJavaScriptの円環は閉じた
スライドは全部で78枚もありますが、印象に残ったページを3枚を紹介します。
JavaScriptの開発では、当時大きな話題になっていたJavaの影響を受けたとのこと。そしてJavaScriptは1995年5月、10日で書き上げたと。(20ページ目)
あれから20年たち、とても大きく前進している。(22ページ目)
ここからBrendan Eich氏はJavaScriptのさまざまな最新機能を紹介していきます。
また、JavaScriptはJavaから影響を受けつつも動的型付けを選択したわけですが、最近になってasm.jsやCompile-to-JavaScript言語(いわゆるAltJS)が静的型付けを利用可能にしている一方、静的型付けであったJavaVMがJSR-292などにより動的型付けを取り込むようになるという状況を紹介し、「The circle is now complete.」(円環はいま閉じた)と表しています。
さらにEcmaScript6の次となるEcmaScript7で組み入れられる見通しの新機能、SIMDやyped objectsなども紹介。
最後は、JavaScriptはあれもできない、これもできないと言われ続けてきたが、全部間違っていたと、「Always bet on JS」(いつでもJavaScriptに賭けろ)、と締めています。
ところで、この「Always Bet On JS」という同じセリフのTwitterアカウントがあります。このアカウントがいま流行中の年齢当てサービスにJavaScriptをかけたところ……
Happy 20th Birthday, JavaScript! It appears the age/face recognition has improved greatly… but hmmm on gender? :) pic.twitter.com/QShfDMriv0
— Always Bet On JS (@AlwaysBetOnJS) 2015, 5月 2
JavaScriptは女性に見えるんですね。
あわせて読みたい
国内企業がNoSQLへの取り組みを活発化。期待はクエリやデータロードなどの性能向上。ITR
≪前の記事
MS「Visual Studio Code」発表/Amazon EFS登場/Chromeが方針を一転「Pointer Event」を実装へ。2015年4月の人気記事