Java 9、開発スケジュールを6カ月伸ばす提案。リリースは2017年3月へ
チーフJavaアーキテクトのMark Reinhold氏がOpenJDKメーリングリストへ、Java 9の開発スケジュールを延長する提案を投稿しました。オラクルのJavaブログで報告されています。
Java 9の最大の特徴は「Project Jigsaw」によるJavaのモジュール化ですが、その開発に時間がかかっているようです。
参考:[速報]JavaOne開幕。Java 9は「Project Jigsaw」でクラスパスの問題とJDK肥大化の問題を解決する。JaveOne 2015
メーリングリストに投稿された内容の一部を紹介しましょう。
In the current JDK 9 schedule [7] the Feature Complete milestone is set for 10 December, less than two weeks from today, but Jigsaw needs more time.
現在のJDK 9のスケジュールでは、フィーチャーコンプリートのマイルストーンは12月10日に設定されている。今日から2週間もない。しかしJigsawにはまだ時間が必要だ。
The JSR 376 EG has not yet published an Early Draft Review specification, the volume of interest and the high quality of the feedback received over the last two months suggests that there will be much more to come, and we want to ensure that the maintainers of the essential build tools and IDEs have adequate time to design and implement good support for modular development.
JSR 376エキスパートグループはまだ仕様の早期ドラフトレビューも公開しておらず、過去2カ月のあいだ受けた多くの期待や高い品質のフィードバックは、これから多くのやるべきことがあることを示唆している。そして、ビルドツールやIDEのメンテナーたちがモジュラー開発をサポートするための設計と実装のための適切な時間が持てることを、確実なものにしたいと思っている。
こうした理由で、JDK 9の開発期間を6カ月延長したいという提案が出されました。新しいスケジュールを当てはめると、フィーチャーコンプリートが2016年5月25日、正式版が2017年3月23日となります。
メーリングリストではまだこれに対する反応は数通で、大きな反対意見はいまのところないようです。
あわせて読みたい
「PHP 7」正式版が登場。PHPにとって10年ぶりのメジャーバージョンアップ。実行速度は旧バージョンの2倍以上
≪前の記事
不揮発性メモリが主役になる次世代マシン「The Machine」、エミュレータをオープンソースで公開。米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ