アップルとシスコが提携。iPhoneに最適化されたネットワーク、より優れたボイス通信、ビデオ通信などの実現へ
アップルとシスコが提携し、企業向けに両社の製品の統合度を高めていくことを発表しました(アップルの発表、シスコの発表)。
発表では、両社の提携によって主に3つの目標を実現するとされています。
1つ目は、シスコのネットワークとiPhoneなどのiOSデバイスを最適化し、優れたネットワーク性能を実現すること。2つ目は、企業内のデスクにある電話とiOSによるモバイルでの音声通話をシームレスに統合すること、3つ目はiOSデバイスによる優れたビデオ会議によるコラボレーション環境を実現することです。
これらを実現するため、シスコは同社の製品やサービス群でiOSデバイスに最適化した体験を提供すると表明しています。
With Apple’s support, Cisco will deliver experiences specially optimized for iOS across mobile, cloud, and premises-based collaboration tools such as Cisco Spark™, Cisco Telepresence® and Cisco WebEx® in order to deliver seamless team collaboration and reinvent the meeting experience.
アップルのサポートにより、シスコはモバイル、クラウド、そしてCisco Spark、Cisco Telepresense、Cisco WebEXなどのコラボレーションツールにおいてiOSに特別に最適化された体験を提供するつもりであり、それによってシームレスなチーム内のコミュニケーションや新たなミーティング体験を提供する。
アップルは昨年、ビジネスアプリケーションの分野でIBMとも提携しています。アプリケーションではIBM、ネットワークではシスコと、企業向け市場で大きな存在感を示す2社との協業を実現。これまでアップルは企業向けのビジネスを苦手としてきましたが、IBMやシスコとの提携によって、Windows 10の投入でこれから企業向けのモバイルデバイスにおいて反転攻勢をかけるであろうマイクロソフトを受けて立つ準備が整ってきたと言えるのかもしれません。
あわせて読みたい
元AWSエバンジェリスト堀内氏が話す、クラウド時代に向き合うエンジニア像のこれから(前編) July Tech Festa 2015
≪前の記事
さくらインターネット、Windowsテクノロジーで構築された「さくらプライベートクラウド powered by Windows Azure Pack」の提供を開始