HTTP/2、IETFの標準化プロセスが完了しRFCに。16年ぶりにHTTPがバージョンアップ
16年ぶりとなるHTTPの新しいバージョン、HTTP/2の標準化プロセスが2月18日付けで完了し、RFCとなりました。
IETFのブログでの報告。
IETF HTTP Working Groupのチェア、Mark Nottingham氏のブログでの報告。
HTTP/2は昨年、2014年8月にHTTPbisワーキンググループのラストコールとなり、12月にIETFのステアリンググループであるIESGがRFCのための最終検討に入っていました。
HTTP/2は、現在広く使われているHTTP/1.1と互換性を保ちつつ、通信による遅延をできるだけ小さくし、ネットワーク帯域を効率的に使うために非同期で通信を多重化することなどによって、より高速な通信を実現することを目指したものです。
もともとGoogleが開発したSPDYをベースに改良が進められたこともあり、SPDY対応のWebサーバやWebブラウザでのHTTP/2の実装は比較的容易とされています。すでに30ものWebサーバによる実装があります。
IETF HTTP Working GroupのチェアであるMark Nottingham氏がブログにポストした記事「mnot’s blog: HTTP/2 is Done」では、HTTP/2仕様の策定に関わってきた方々への謝辞が記されていますが、日本のHTTP/2コミュニティへの感謝の言葉も次のように綴られています。
All of the implementers who attended interop events, and in particular the Japanese HTTP/2 community, whose contributions were of extremely high quality and consistency.
相互接続試験のイベントに参加してくれたすべてのインプリメンタ(実装者)に感謝したい。とりわけ日本のHTTP/2コミュニティに。彼らの貢献はきわめて高い品質と一貫性を実現していた。
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