HTTP/2がIESGのラストコール。早ければ数週間でRFCのProposed Standardに
次バージョンのHTTPとしてIETFで標準化作業が進んでいるHTTP/2の仕様が、HTTPbisワーキンググループのラストコールを経てIETFのステアリンググループであるIESGによって受諾され、IESGのラストコールへと移行したようです。
W3Cのメーリングリストに先週12月31日、IESGから「Last Call:
このメールには次のように、IESGがHTTP WGからHTTP/2をProposal Standardにするための検討要請を受け取ったと記されています。
The IESG has received a request from the Hypertext Transfer Protocol WG
(httpbis) to consider the following document:
- 'Hypertext Transfer Protocol version 2'
as Proposed Standard
IESGはこれに基づいて数週間以内に決断する計画で、コメントがある場合には早めに指摘をするように要請しています。
The IESG plans to make a decision in the next few weeks, and solicits final comments on this action.
(僕のIETFによる仕様策定のプロセスの理解が間違っていなければ)IESGによるラストコールをクリアすれば、HTTP/2はProposal Standardとして晴れてIETFのRFCになるはずです。
ただし、IESGが設けた数週間という期間は少し短いのではないか? という意見もメーリングリストに投げられているため、もしかしたら数週間より少し先になるかもしれません。
HTTP/2は昨年8月にHTTPbisワーキンググループのラストコールとなり、その時点で年末頃にIESGへの提出、春頃にRFCとして成立されるのではないかと予想されていましたが、ここまでのところ順調のようです。
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