Herokuを任意のAmazon VPCに展開できる「Heroku Private Spaces」パブリックベータ公開。ついに東京リージョンのAmazon VPCでもHerokuが利用可能に
Herokuを任意のAmazon VPCに展開できる「Heroku Private Spaces」がパブリックベータとして公開されました。
もちろん、Amazonクラウドの東京リージョンにも展開可能です。国内データセンターでついにHerokuの環境が実現することになります。
Heroku Private Spacesは、これまでHeroku内部でマルチテナントとして提供されていた環境を、顧客ごとに分離されたプライベートクラウドに展開可能にしたもの。これまで以上に顧客ごとに分離された環境を実現できるため、より高いレベルでのセキュリティコントロールが実現されます。
「今後のロードマップでは、社内のイントラとHeroku Private Spacesをつなぐことで、イントラの延長としてのPaaSとしても使えるようになります」(米国Heroku Inc. ソリューションアーキテクト 相澤歩氏)
Heroku Private Spacesは、従来のHerokuが備えている機能、Dynosやデータサービス、Docker対応などはすべて備えており、動的なスケーリング、耐障害性、HerokuボタンやGit Pushによるデイプロイなどさまざまな機能も同じように利用可能。
エンタープライズ用途として活用されているAmazon VPCへHerokuが展開可能になることで、Herokuはエンタープライズ市場向けのPaaSとしてさらに存在感を増すことになるでしょう。
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