GoogleのAngular 2はマイクロソフトのTypeScriptで開発されると発表。TypeScript 1.5以降でECMAScript 6とアノテーションなどを取り込んでいくと
来年登場予定とされるAngularJSの次期版「AngularJS 2」が、TypeScriptで開発されることが発表されました。これまでAngular 2はECMAScript 6ベースのAtScriptで開発されていましたが、AtScriptはTypeScriptに統合されます。
AngularJSはGoogleがオープンソースで開発しているJavaScriptライブラリ。次期版のAngular 2は来年登場予定とされています。
米マイクロソフトの開発部門でバイスプレジデントを勤めるS. Somasegar氏は、自身のブログにポストした記事「TypeScript <3 Angular」で次のように書いています。
For the last several months, the Microsoft TypeScript and Google Angular teams have been working closely together. Today at ng-conf in Salt Lake City, the Angular and the TypeScript teams are unveiling the first fruits of that collaboration. We’re excited to announce that we have converged the TypeScript and AtScript languages, and that Angular 2, the next version of the popular JavaScript library for building web sites and web apps, will be developed with TypeScript.
この数カ月、マイクロソフトのTypeScriptチームとGoogleのAngularチームは緊密に協力してきました。そして本日、ソルトレイクシティで開催されたng-confにおいて、AngularとTypeScriptのチームはその最初の成果を発表しました。それはTypeScriptとAtScriptをすでに統合し、次期バージョンとなるAngular 2はTypeScriptで開発されることになる、というものです。
TypeScriptはECMAScript 6の仕様も取り込んでいく
マイクロソフトのTypeScriptチームとGoogleのAngularJSチームは昨年11月から協力を開始。
その結果、TypeScriptの今後のバージョンとなる1.5以降ではECMAScriptの仕様やAtScriptが備えていたアノテーションの機能などを取り込んでいくことが、3月5日、6日に米ソルトレイクシティで開催されたAngularJSのイベント「ng-conf 2015」において、マイクロソフトのTypeScriptチーム プログラムマネージャのJonathan Turner氏から発表されました。
下記の図はそのときの説明に用いられた図です。
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