ECMAScript 6.0が完成、ECMAが仕様書公開。「ECMAScript 2015 Language Specification」として
標準化団体のECMA Internationalは、いわゆるJavaScriptの最新仕様でECMAScript 6.0として策定中だったECMAScriptの仕様を「ECMA-262 6th Edition, The ECMAScript 2015 Language Specification」として承認したことを明らかにしました。
完成したECMAScript 6の仕様書は、PDFとHTMLで公開されています。
ECMAScript 6では、これまでプロトタイプベースのオブジェクト指向言語とされてきたECMAScriptにクラス機能が導入され、クラスを簡単に扱えるようになりました。また、引数の数が可変になるRest Parameters、関数の中身が式ひとつの場合に省略して欠けるアロー関数など、多くの機能が追加されています。
ECMAScriptにとって、これまでで最大のバージョンアップと言ってよいでしょう。ECMScript 6はISO/IEC 16262:2016としても承認される予定。
ECMAScriptの解説本が無料で公開
ECMAScript 6の登場に合わせて、ECMAScript 6の機能を詳しく紹介した書籍「Exploring ES6」が無料で公開されています。
Exploring ES6は、すでにJavaScriptの知識があるプログラマー向けの英語の書籍。PDF版、EPUB版、mobi版は有償で27ドル(あるいはそれ以上の額)ですが、Web版を無料で読むことができます。
この書籍は現在執筆中で、6月22日時点で90%まで執筆が終わっており、読者には完成まで無料でアップデートが提供されるとのことです。
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