[速報]Dockerが新コンテナランタイム「runC」を発表、LinuxとWindowsをネイティブサポート。ライブマイグレーションも可能に

2015年6月23日

Dockerは6月22日(日本時間23日早朝)に開催した「DockerCon 2015」の基調講演で、新しいコンテナランタイム「runC」を発表しました。

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すでにWebサイトとソースコードも公開されています

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runCは、「コンテナに必要なものをすべて備えたもの、それだけだ」(Docker創業者兼CTOのSolomon Hykes氏)。

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Docker Engineと互換、Linux、Windowsをネイティブサポート、ライブマイグレーションも

runCのWebサイトの説明によると、runCはDocker Engineと同じ技術であるlibcontainer上に実装されており、Dockerと互換性を備え、従来のDockerイメージはそのまま実行可能。一方、コンテナはrunCの子プロセスとして起動し、デーモンが不要になることで管理が容易になるとのことです。

マイクロソフトとの協業の成果もrunCに投入され、LinuxとWindowsをネイティブにサポート。x86はもちろん、ARMとも協力し、ARMプロセッサもサポート。

runCは「It's available today, You can use now, It's works in production」(今日から公開され、すぐにつかえる。本番環境で稼働する)(Hykes氏)

runCは、コンテナ技術をより組み立て可能な構造にし、軽量で依存性のないものとして再実装したもの。また、同じくDockerCon 2015の基調講演で発表されたコンテナの標準化を目的とした「Open Container Project」仕様に則った最初の実装となります(参考:[速報]「Open Container Project」発足。Docker、CoreOS、マイクロソフト、Amazon、Googleらが合流し、コンテナは統一仕様へ)。

主な機能は以下。

  • ユーザーネームスペースを含むLinuxネームスペースをフルサポート
  • Linuxで実現されるすべてのセキュリティ機能、SELinuxやApparmor、seccomp、control groups、capability drop、pivot_root、uid/gid droppingなどをサポート。
  • ParallelsのCRIUチームの支援により、ライブマイグレーションをネイティブサポート
  • マイクロソフトの支援により、Windows 10 containersをネイティブサポート
  • ARM、POWER、SPARCのネイティブサポートを計画
  • DPDK、SR-IOV、TPMなどのネイティブサポートを計画

DockerCon 2015

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