Docker 1.9がリリース。マルチホストネットワーキング、クラスタリングのDocker Swarmなどが本番環境で利用可能に
コンテナ型仮想化を実現するDockerの最新版、Docker 1.9がリリースされました。
Docker 1.9では、マルチホストネットワーク機能が安定版となり、永続的ストレージ機能が強化され、クラスタリングツールのDocker Swarmが正式版となりました。
マルチホストネットワーク機能
マルチホストネットワーク機能は、Docker Engineの機能として複数のホストにまたがる仮想ネットワークを作成可能です。任意のネットワークトポロジをコンテナに割り当てることができ、仮想ネットワークのおかげで、どのホスト上でコンテナを実行するかを気にせずにコンテナのネットワークを構成できます。
今回のリリースから安定版となるため、本番環境での利用が可能になりました。
永続的なストレージ
Docker Engine 1.9では完全に再設計されたボリュームシステムが搭載されました。
永続的ストレージ機能を用いると、DockerのUnion File Systemをバイパスしたデータボリュームをコンテナから利用可能です。データボリュームは複数のコンテナで共有できます。
Docker 1.9ではプラグインの利用を容易にし、Swarmとの連係でクラスタ全体で永続的ストレージを管理できるようにしています。
Docker Swarm 1.0
Dockerコンテナで構成したクラスタのスケールアウト、スケールインを実現するDocker Swarmが「Docker Swarm 1.0」に到達。マルチホストネットワーキング機能とも連係するため、クラスタのネットワークはSwarmによって自動的に管理されることになります。
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