DevOpsは2016年までに多くの企業でメインストリームになる、ガートナー
米調査会社のガートナーは「DevOpsは2016年までに、クラウドベンダによるニッチな戦略から、グローバル2000企業の25%で採用されるメインストリームの戦略へと進化する」(Gartner Says By 2016, DevOps Will Evolve From a Niche to a Mainstream Strategy Employed by 25 Percent of Global 2000 Organizations)という同社の予測を発表しました。
DevOpsとはそもそも、ビジネスを前進させていくために開発や運用などの壁を越えて協力し合おうというムーブメントの意味合いを持つものです。ガートナーでもDevOpsを次のように表現しています。
DevOps is a philosophy, a cultural shift that merges operations with development and demands a linked toolchain of technologies to facilitate collaborative change.
DevOpsはフィロソフィー(哲学)や文化的遷移であり、それは運用と開発、要求をテクノロジーによる一連のツールで連係し、協調的に変化させていくものだ。
そしてDevOpsのマーケットとはツールのマーケットであるとのこと。
Gartner views DevOps as a virtual (and likely temporal) market and has focused the scope of the definition on tools that support DevOps and practices associated with it in the context of continuous delivery, continuous improvement, infrastructure and configuration as code, and so on.
ガートナーではDevOpsをバーチャルな(おそらく一時的な)マーケットとして見ており、それは、継続的デリバリ、継続的改善、コードとしてのインフラストラクチャとコンフィグレーションといった文脈にある、DevOpsやプラクティスをサポートするツールによって定義された領域だ。
今回のガートナーの予測はこのDevOps関連ツールについても行われており、2014年に19億ドル(1ドル118円で2242億円)、2015年には21%成長して23億ドル(2714億円)の市場規模とされています。
ガートナーはこのDevOps関連ツールには非常に大きな成長余地があるとし、その背景にはDevOpsのトレンドが、運用と開発といった技術をマネジメントすることを超えて、いかに組織を変化させていくのか、といったことへと進んでいくと予測。
その結果、DevOpsの考え方は、人間とプロセスと技術、情報をとりまとめる中心的なものになる(The DevOps philosophy therefore centers on people, process, technology and information.)と、DevOpsが組織にとって非常に重要な位置を占めるものになるからだと説明しています。
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