Delphi生誕20周年、おめでとうございます。言語名は最近になって「Delphi言語」から「Object Pascal」に戻ったらしい
いまから20年前の1995年。たしかあればWindows 95のローンチイベント取材でシアトルに出張したときだったか、それとも当時躍進していたNetscapeのイベント取材でサンフランシスコに出張したときだったか、とにかく僕は米国出張の際に宿泊していたホテルの近くにあったパソコンショップに飛び込んで、当時まだ日本では発売されていなかったビジュアル統合開発環境「Delphi」のパッケージを手に取り、レジに持って行きました。
Delphiは、DOS時代に高速なコンパイラを搭載して一躍人気言語となった「Turbo Pascal」の後継として、Windowsに対応しオブジェクト指向のビジュアル統合開発環境として登場。たいしてプログラミングが出来るわけでもなかった僕にはVisual Basicよりもずっと本格的な開発環境環境に見えて、とてもわくわくした気持ちでパッケージを持ち帰った記憶があります。
そんなDelphiが生誕20周年なんだそうです。明日2月14日には(おそらくコミュニティ主導の)「Delphi 生誕20周年記念パーティ」も開催されるとのこと。20周年、おめでとうございます。
Delphiはいまも着実にバージョンアップを重ねていて、最新バージョンではiOSやAndroidにまで対応しています。
参考:DelphiとC++Builderの新バージョン。Windows、MacOS、iOS、Androidアプリ開発対応、マルチコア最適化も。エンバカデロ
言語名はObject Pascal
ところで、Delphiのプログラミング言語の名前は「Object Pascal」から「Delphi言語」に変わったと思っていたら、最近になってまた「Object Pascal」に戻ったという情報をDelphiコミュニティの方から聞きました。本当かどうか、Delphi開発元のエンバカデロ・テクノロジーズに確認をしたところ、次のような返事をいただきました(一部抜粋)。
「昨年4月のAppmethodの登場と同時期から、Object Pascalという呼び名が再び出て参りました。現在、Delphi言語とObject Pascalという呼び名が混在している状態ですが、どちらも間違いではございません。ですが、現状、Object Pascalという呼び名が優先して使われている状況です」
というわけで、Object Pascalという名前に「戻った」という表現よりも「優先して使われている」というのが正確なところだそうです。今後、PublickeyではDelphiの言語名はObject Pascalにしたいなと思います。
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