インメモリDBのRedis 3.0安定版がリリース。Redisクラスタを構成可能に
キーバリューストアのRedisの最新版「Redis 3.0」安定版が正式にリリースされました。1月にリリース候補第2版が出ておりその時点で次回が安定版と予告されていたため、予告通りのリリースとなりました。
Redisはメモリ上でデータを扱うインメモリデータベースで、その高速性が大きな特長です。Redis 3.0ではこの高速性を生かしつつクラスタ構成を備えたことで、より大規模に展開できるようになりました。
Redis Clusterのドキュメントによると、1000ノードまではリニアに性能がスケールするとのことで、単体サーバでRedisを運用するのに比較して大規模なデータを扱えるようになります。またクラスタ内の一部のノードが落ちても全体としては動作しつづける仕組みのため、データベースの可用性も高めることができるようになりました。
データはRedisクラスタのノードに対して自動的にシャーディングが行われて分散配置され、非同期でほかのノードにレプリケーションされるとのことです。
そのほかRedis 3.0の主な特長は以下。
- 新しい“エンベデッドストリング”オブジェクトエンコーディングにより、キャッシュミスが減少し、特定のワークロードでの性能向上
- キー退去時のためのより改善されたLRU概算アルゴリズム
- 特定数のスレーブへの書き込みが終わるまで待つWAITコマンド
あわせて読みたい
VMware vCloud Airの技術を用いた災害復旧サービスを「ニフティクラウド」が提供
≪前の記事
オープンソースのソフトウェアルータ「CloudRouter」プロジェクトが発足。クラウド向け、Docker対応も