ひとつのPaaSでWindows ServerとLinuxの共存を可能にした「Cloud Foundry 1.6」。主要開発メンバーが新機能とロードマップを語る
「Cloud Foundry」は、オープンソースで開発されているPaaS型クラウドサービスの基盤ソフトウェアです。IBMのBluemixやNTTコミュニケーションズのCloudn PaaS、ヒューレット・パッカードのHelionなどで採用されています。
11月にリリースされたCloud Foundryの最新版である「Cloud Foundry 1.6」では、「Diego」と呼ばれる新しいアーキテクチャを採用し、Dockerイメージに対応、Windows対応などの新機能が登場しました。
そのCloud Foundry開発の中心的な役割を果たしているPivotal社の主要な開発メンバーが来日、12月7日に都内で「Cloud Foundry Users Meetup Tokyo 2015」が緊急開催されました。 イベントの内容をダイジェストで紹介しましょう。
内部の通信がIPsecですべて暗号化
Pivotal Director of Product Management、Mark Kropf氏。
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Pivotal Cloud Foundry 1.6では、Windows対応、Dockerイメージ対応などを実現 なかでも最も重要なのは、Diegoによってランタイムを迅速にプラットフォームへ乗せていくことができるようになったということ。
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また、もっとも要求されていた機能のひとつがセキュリティやガバナンスの強化。その1つとして、Cloud Foundryのルータから内側のデータをIPsecですべて暗号化する、といったことを実現した。
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現在取りかかっている素晴らしい機能、ただし今後まだ変わる可能性がある点に注意していただきたいが、それが「Elastic Clusters」。
Cloud Foundryのワークロードを分離し、また複数のIaaSへ展開できるようになる。
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将来的には、1つのCloud Foundryが異なるIaaSに分散され、アプリケーションがAWSやオンプレミスなどにデプロイできるようになり、アプリのデプロイ先がダウンすると別のクラウドで立ち上がるといったことができるようになる。
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Windowsコンテナを独自に実装してWindows対応
Cloud FoundryのWindows対応を主に担当したWindows Project PMのSteven Benario氏(写真左)とWindows Development ManagerのMatthew Horan氏。
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11月のリリースによって、Windows Server上の.NETアプリケーションがLinuxアプリケーションとCloud Foundry上で共存できるようになった。もちろんオートスケール、モニタリング、高可用性なども実現する。
また、AWSと同様にAzureもサポートするようになった。
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.NETでサポートするバージョンは次のようになっている。
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開発は長期的なロードマップはないけれども、このようなことを考えている。Spring Bootフレームワークの.NETサポート、WindowsでのBOSHサポート。
またWindows Server 2016でコンテナがサポートされれば、それにも取り組む予定だ。
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会場から Windows Serverのアプリケーションでは多くがSQL Serverを使っていると思うが、SQL Serverのサポートをする予定は?
回答 検討している。SQL Serverのブローカがインキュベーションプロジェクトになっている。
会場から Diegoはコンテナベースのアーキテクチャだと理解しているが、Windows Serverはまだコンテナをサポートしていない。どのように実装しているのか?
回答 LinuxにおけるcgroupやnamespaceのようなことをWindows Server上で実現するオープンソースのフレームワークを使っている。
会場から それはCloud Foundry独自でWindowsコンテナのような実装をしているという理解でいいのか?
回答 その通りだ。いまマイクロソフトがWindows Serverにネイティブなコンテナを実装している。WIndows Server 2016でそれが実現し、対応リクエストがあれば対応していきたい。
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