Google、HBase API互換のCloud Bigtableを公開、Googleの基盤で使われてきたNoSQLデータベースが利用可能に。Cloud Datastoreとの違いは?
Googleは5月6日、10年以上にわたりGoogleのほとんどの重要なアプリケーションを稼働させてきたNoSQLデータベースのBigtableを、クラウドサービスの「Google Cloud Bigtable」として公開しました。
Cloud BigtableはフルマネージドのスケーラブルなNoSQLデータベースで、高い性能が特長。大規模なデータ収集、分析などに向いているとされています。
HBase APIでアクセス可能なためHadoopのエコシステムを活用でき、またGoogleのBigQueryやDataflowといった既存のサービスとも連係。
Bigtableの上にDatastoreが構築されている
GoogleはすでにマネージドなNoSQLデータベースとして「Google Cloud Datastore」を提供しています。BigTableとDatastoreはどう違うのでしょうか?
実は、Cloud DatastoreはBigtableの基盤の上で実現されてると説明されています。
Cloud Datastoreでは、SQLに似たクエリが使えるようになっており、また複数行にまたがる操作を行ったときでもデータの整合性を保証するトランザクション機能も備わっています。またおそらくデータセンターにまたがったレプリケーション機能による高可用性もDatastore固有の特長のはずです。
これらはBigtableの上にDatastore独自の機能として実装しているわけです(その1つがMegastoreと思われます)。
つまり、ざっくりと言えばDatastoreの方がよりリッチなデータベースの機能を提供する一方で、Bigtableの方がプリミティブながらよりオーバーヘッドが小さいために高性能を提供する、これが両者の違いのようです。
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