仮想デスクトップを、いまそこにあるスクリーンへ自動転送。シトリックスが新技術「Citrix Workspace Hub」を披露。Citrix Synergy 2015
デスクトップ仮想化の主要ベンダとして知られる米シトリックス・システムズは、フロリダで12日から開催中の年次イベント「Citrix Synergy 2015」の2日目のゼネラルセッションで、開発中の新技術「Citrix Workspace Hub」のプロトタイプを披露しました。
Workspace Hubは仮想デスクトップをiPadのようなモバイルデバイスで持ち歩くだけでなく、仮想デスクトップを自分の席のデスクトップのモニタや、会議室の大きなスクリーンに自動的に転送表示するというもの。
オフィスでInternet of Thingsを活用する
Workspace Hubは、この小さなデバイスをデスクトップのモニタや会議室のスクリーンに接続します。デバイスにはHDMI/VGAの出力と、Wi-fiとBluetoothによる無線通信機能が備わっています。
iPadで仮想デスクトップを利用しつつ自分の席へ移動します。席にはWorkspace Hubが接続されたモニタなどが用意されています。
自分の席にiPadを置くと、「何の操作もせずに、2秒で仮想デスクトップ画面がデスクトップモニタに転送表示された!」。すべては自動的に行われ、ローカルに接続されたプリンタも利用可能。
iPadを持って離席すれば、自動的に仮想デスクトップはiPadに戻ります。セキュリティ面も万全。
次に会議室へ移動。今度は会議室のスクリーンに自動的に表示されます。
利用しているのは仮想デスクトップなので、画面内のアプリケーションの種類や実行速度、メモリ容量などは、手元で利用しているiPadやWorkspace Hubの能力とは関係なく、仮想デスクトップを実行しているデータセンター内のマシンに依存し、Windowsのフル機能が利用可能。
Workspace HubはInternet of Thingsをオフィスで活用する例の1つだとシトリックスCEOのマーク・テンプルトン氏。Workspace Hubは現在ベータ版で、まだ製品化されていないとのこと。
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