シスコCEOを退任するジョン・チェンバース氏にスタンティングオベーション。Cisco Live! 2015 San Diego
米シスコシステムズは、同社の年次イベント「Cisco Live! 2015 San Diego」を米サンディエゴで開催中です。
初日となる6月8日(現地時間)の基調講演に登壇したのは、来月でシスコシステムズのCEOを退任するジョン・チェンバース氏。チェンバース氏がシスコのCEOに着任したのは、インターネットの普及が始まろうとしていた20年前。チェンバース氏が率いるシスコは、当時から最大手のネットワーク機器ベンダとしてインターネットの普及に大きく貢献しました。ネットによって世界を変えた企業とそのCEOと言っていいでしょう。
基調講演が終わりに差しかかり、現在のシスコがいかに業界の中で強い地位を築いてきたか、という話題に触れたチェンバース氏が「この20年、シスコのリーダーとして、皆様のビジネスパートナーとして、とてもエンジョイしてきた、みなさんに感謝したい」とCEO退任について発言すると、聴衆は拍手と共に立ち上がり、スタンディングオベーションで応えました。
拍手や口笛が響く中、チェンバース氏は笑みを浮かべながら何度も「サンキュー」と返します。
続いてチェンバース氏は新しくCEOになる上級副社長のチャック・ロビンス(Chuck Robbins)氏をステージに迎え、これまでと比べてどのような違いを出していくのか? と訊ねます。
ロビンス氏は、いかにイノベーションのペースを上げていくかが重要だと返答。より迅速に組織を動かすこと、優先順位を明確にすること、などを挙げた上で、いまのITは複雑すぎるため、もっとシンプルなものにしなければならないと、シンプル化も課題として挙げています。
7月26日にチェンバース氏はCEOを退任し、ロビンス氏がCEOに就任。チェンバース氏は会長となります。
あわせて読みたい
Nutanixが新ハイパーコンバージド基盤の「Acropolis」と管理ツール「Prism」を発表。分散ストレージにイレイジャーコード、独自ハイパーパイザを無償提供
≪前の記事
ストレージ市場の2015年第1四半期シェア調査、トップはEMC。ストレージアレイは減少しサーバ内蔵型が成長。米IDC