マイクロソフトとシスコがクラウドで提携。事業者向けにAzure PackとCisco ACIの統合ソリューションを提供
米マイクロソフトと米シスコはクラウドに関して提携を発表。シスコは、同社のネットワーク製品群をマイクロソフトのクラウド製品群と組み合わせて活用するアーキテクチャ「Cisco Cloud Architecture for the Microsoft Cloud Platform」を発表しました。
これはWindows Azure Packと、Cisco Application Centric Infrastructre(Cisco ACI)の統合ソリューションで、クラウド事業者が迅速にクラウドサービスを提供できるようになる、というものです。
ディザスタリカバリやアプリケーションをDevOpsのスピードで提供
Windows Azure Packは、Windows Server、Hyper-V、System Centerなどのマイクロソフトテクノロジーで構築したシステムに、Microsoft Azureが備えるようなセルフサービスポータルを提供するソフトウェア。要するに、データセンター事業者がマイクロソフトテクノロジーを用いてMicrosoft Azureそっくりのクラウドを提供できるようにするソフトウェアです。
一方のCisco ACIは、シスコが2013年11月に発表したSoftware-Defined Networking機能を組み込んだ最新のネットワーク製品群。アプリケーションに最適化されたネットワーク構成を動的に実現する機能を基盤に、ネットワークだけでなくサーバ、ストレージといったデータセンター全体をコントローラによって集中管理することを目指しています。
両者の組み合わせによる「Cisco Cloud Architecture for the Microsoft Cloud Platform」は、次のようなメリットがあると説明されています。
The combination of Windows Azure Pack and Cisco ACI allows partners to deliver services—from network services and disaster recovery, to big data, and enterprise application services—at DevOps speed, drastically reducing total cost of ownership and accelerating time-to-revenue.
Windows Azure PackとCisco ACIに組み合わせは、ネットワークサービス、ディザスタリカバリ、ビッグデータ、エンタープライズ向けアプリケーションサービスといったサービスをパートナーがDevOpsのスピードで提供することを可能にします。さらに大幅なTCOの削減と迅速な収益化を促進します。
さらにSystem Center 2012 R2とCisco UCS Managerの統合も行われ、サーバ全体の管理も一元化できるとのことです。
あわせて読みたい
マイクロソフト、Javaで開発されたWebアプリの応答速度、要求数、セッション数、クライアントの分析などさまざまなメトリクスを把握する「Application Insights SDK for Java」発表
≪前の記事
DockerをGUIで簡単利用できるKitematic、Dockerが買収。Windows版が5月か6月に登場予定