「Azure Machine Learning」が正式版に、PythonやRのライブラリにも対応。誰でも機械学習を利用可能に
マイクロソフトは機械学習のサービスをフルマネージドで提供する「Azure Machine Learning」の正式リリースを発表しました。
Azure Machine Learningを用いることで、利用者は機械学習のための大量の仮想マシンやHadoopのようなソフトウェアを用意する必要がなくなり、容易に機械学習による推論や予測、分析といったサービスを実現できるようになります。クライアントとしてExcelを利用することも可能。
モデルの作成には、Webブラウザからグラフィカルな操作が可能な「Azure Machine Learning Studio」が用意され、プログラミング不要で分析モデルを作成可能。そのモデルの中で行う計算や学習のためのライブラリとしてPythonとRにも対応ました。
あらかじめ機械学習を利用して構築されたレコメンデーション、アノマリー検出、テキスト分析などのサービスも「Azure Store」で提供され、すぐに利用可能です。コミュニティによるギャラリーも用意されています。いま見たところ「飛行機のエンジンの寿命予測」「景気予測」「ワインの品質予測」「電話会社の乗り換え顧客予測」「メンテナンスのための故障予測」などがあり、さまざまな機械学習サービスを共有できるようになっています。
データ連係ソフトウェアのベンダであるInformaticaとの提携も発表され、InformaticaのクラウドサービスによってSalesforce.comやMarketo、Workdayなど他のサービスやクラウドと接続してAzure Blobにデータを転送し、Azure Machine Learningで機械学習させることも容易になるとしています。
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