Azureをオンプレミスで利用できるハイパーコンバージドインフラ、HPとMSが共同開発。「HPE Hyper-Converged 250 for Microsoft Cloud Platform System」発表
米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、HPEのサーバとマイクロソフトのクラウドであるMicrosoft Azureの技術を統合し、オンプレミスでMicrosoft Azureのサービスが利用できるハイブリッドクラウド向けのサーバ「HPE Hyper-Converged 250 for Microsoft Cloud Platform System Standard」を発表しました。
ハイブリッドクラウドにおけるHPEとマイクロソフトの提携の一環として、両社が共同で開発した製品。
Azureマネジメントポータル経由でWindowsやLinuxのワークロードをデプロイでき、Microsoft Azureが備えているバックアップやディザスタリカバリなども提供されます。HPE OneView for Microsoft System Centerによって、パブリッククラウドとオンプレミスの両方を統一した形で管理可能。
HPE Hyper-Converged 250 for Microsoft Cloud Platform System Standardのハードウェアは、ストレージを内蔵したサーバを高速なネットワークで統合した「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」となっています。
一方、マイクロソフトはこれまでオンプレミス用にMicrosoft Azureの機能を提供するソフトウェアとして「Azure Pack」や「Azure Stack」を発表してきました。
参考:さくらインターネット、Windowsテクノロジーで構築された「さくらプライベートクラウド powered by Windows Azure Pack」の提供を開始
参考:Azureをオンプレミスで構築する「Azure Stack」とは? プレビュー版が今夏登場。Ignite 2015
しかし今回の発表ではAzure StackやAzure Packを利用したとの記述はありません。もしかしたら、Azureの機能をハイパーコンバージドインフラストラクチャ向けに再実装したのかもしれません。
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