オープンソースのクラウド基盤「Apache CloudStack 4.6」リリース。DockerイメージでのCloudStack提供も開始
オープンソースで開発されているクラウド基盤ソフトウェア「Apache Cloud Stack」の最新版「Apache CloudStack 4.6」がリリースされました。
CloudStackはオープンソースのクラウド基盤ソフトウェアの中でも比較的歴史の長いソフトウェアです。すでに数年前から商用クラウドサービスの基盤ソフトウェアとして複数の企業で採用されています。
CloudStack 4.6の主な新機能は以下です。
VPCのルータが冗長構成可能に
仮想プライベートクラウド(VPC)の可用性向上やディザスタリカバリ実現のため、VPCを構成する仮想ルータの冗長構成が可能になりました。
SSHキーの取得がWebブラウザから可能に
インスタンスを操作するためのSSHキーの取得が各アカウントのWebUIから可能になりました。
Webブラウザからテンプレートやボリュームのアップロードが可能に
外部のHTTPサーバなどを用意することなく、Webブラウザから直接テンプレートやボリュームをアップロードできるようになりました。
DockerイメージでCloudStackが提供 Docker HubでCloudStackのイメージ群が提供され、Docker上でCloudStackを試すことができるようになりました。
また、今後はCloudStackのリリース体制が改善され、ペースがより速くなるとのことです。下記は今回の発表文より。
With a focus on quality and speed of releasing software, we implemented a new release workflow which allows us to have a production-ready release branch all the time, and allows us to quickly release new features. From now on, CloudStack will be released much faster without regression and with increased quality in each version.
品質とリリースのスピードにフォーカスするため、新しいリリースワークフローを実装 しました。これにより本番利用可能なリリースブランチがつねに用意され、新機能を迅速にリリースできるようになりました。今後、CloudStackはレグレッションの恐れがなく、さらに高品質のバージョンをより迅速にリリースしていきます。
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