AmazonクラウドとAzure、相次いでHaswell-EPベースの大規模インスタンスを提供へ
マイクロソフトとAmazonクラウドは相次いで、Xeon E5 v3プロセッサ(コード名Haswell-EP)を30コア以上割り当て可能な大規模インスタンスの提供を開始しました。
Haswell-EPはインテルが昨年秋に発表したサーバ/ワークステーション向けの最新プロセッサ。1CPUあたりのコア数は最大18となりメモリ容量も1.5TBと拡大、仮想環境での性能も大幅に向上させています。
マイクロソフト、AzureでGファミリーを提供開始
マイクロソフトは8日、Microsoft AzureでHaswell-EPを基盤とした最大32コア、448GBメモリ、6.5TB SSDストレージの仮想マシン「Gファミリー」の提供を開始しました。
これまでのAzureのインスタンスと同様に、仮想マシンのコアには基盤となるプロセッサの物理コアがそのまま割り当てられと説明されているため、Gファミリーでは仮想マシンのコア数はそのままHaswell-EPの物理コア数となります。
GファミリーはG1からG5までのラインナップ。米国西リージョンから提供を開始し、順次ほかのリージョンでも提供されていく予定。
Amazonクラウド、C4インスタンスを提供開始
マイクロソフトを追うように、12日にはAmazonクラウドがC4インスタンスの提供開始を発表しました。
C4インスタンスもHaswell-EPを基盤としていますが、インテルとAmazon.comの戦略的提携を背景に、Amazonクラウド専用に開発されたプロセッサが使われていると昨年開催された「re:Invent 2014」イベントで明らかにされています。
C4インスタンスは最大36仮想CPU、60GBメモリ。またSR-IOVによるI/O性能を向上させた拡張ネットワーキングを採用することでネットワーク性能も向上。標準でEBSに最適化することでストレージ性能も向上させるなど、プロセッサとメモリだけでなくインスタンス全体の性能向上をはかっているのが特長です。
C4インスタンスはlargeから8xlargeまでの5種類。
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