Docker対応の「Amazon EC2 Container Service」正式公開。コンテナ群のロードバランス、スケールアウト、デプロイ機能なども強化
Amazonクラウドは、Dockerに対応した「Amazon EC2 Container Service」の正式公開と、コンテナをクラスタ化して管理できる機能強化、先週サンフランシスコで開催されたAWS Summit 2015 San Francisco 2015で発表しました。
正式公開に合わせて新しい管理コンソールが追加され、APIの履歴を記録するCloudTrailにも対応。東京リージョンでも利用可能になっています。
コンテナの運用環境も強化
さらに、コンテナをクラスタ化した運用のための機能群も追加されました。
アプリケーションの負荷に応じて稼働中のコンテナを増減する機能。分散して稼働するコンテナにトラフィックを振り分けるロードバランシング。コンテナの稼働状況を監視するヘルスモニタリング、アプリケーションを稼働させたままデプロイを行える機能などです。
これらの機能強化によって、コンテナによる本番環境の構築が実用的になるといえます。と同時に、AmazonクラウドはどうやらKubernetesなど既存のフレームワークを採用せずに、独自のコンテナ運用環境を提供していくことも明らかになったと言えそうです。
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