国内企業のオープンソース導入率は31.5%。最も使われているのはLinux、Tomcat、Samba、MySQLなど。IDC Japan

2015年4月7日

日本の企業はどんな種類のオープンソースソフトウェアをどの程度採用しているのか、調査会社IDC Japanは「国内企業におけるオープンソースソフトウェアの利用実態調査結果」を発表しました。

国内企業におけるオープンソースソフトウェアの利用実態調査結果を発表

対象となったのは1782社(1次調査)で、調査は2015年1月に実施されたもの。

国内企業でオープンソースソフトウェアを本番環境で導入している企業の割合は31.5%。導入の予定はまったくない企業の割合は33.3%、今後の予定は分からないが12.1%。

産業分野別に導入状況をみると、「本番環境で導入している」が30%を超えているのは通信/情報(39.2%)、公共/公益(37.6%)、金融(35.4%)などでした。

Linux、Tomcat、Samba、MySQL……

IDC Japanの発表では、OSやRDBMS、アプリケーションサーバなど分野別のオープンソースソフトウェアの利用率が掲載されていますが、これを全分野横断で利用率の高い順に10位まで並べると次のようになります。これは1次調査でオープンソースソフトウェアを導入していると回答した企業に対して、本番環境で利用しているソフトウェアをたずねた結果です。

1位 Linux (63.8%)
2位 Tomcat (39.5%)
3位 Samba (29.1%)
4位 MySQL(26.5%)
5位 OpenLDAP(15.5%)
6位 JBoss(13.9%)
7位 PostgreSQL(13.3%)
7位 Zabbix(13.3%)
9位 Xen(12.6%)
10位 KVM(10.7%)

TomcatとSambaが採用率でLinuxに続いているのが何となく理由が想像できそうです。4位のMySQLが企業で普及しているのは、業務用のデータベースと言うよりもほかのオープンソースソフトウェアを動かすための基盤となっているためでしょうか。Xen、KVMと仮想環境が本番環境に投入されている点は目を引きます。

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