2年以内にIaaSの75%が再設計や廃止へ、従業員は自分の作業をクラウドで自動化し始める。IDCのクラウド予想2015年版
米調査会社のIDCが、クラウド分野における2015年版の予想「IDC Reveals Cloud Predictions for 2015」を発表しました。
発表された10の予想を通してみると、6番で予想されているIaaSが機能ドリブンや極小価格のように利用モデルが細分化されていく様子や、それに伴い9番で予想されているIaaSという分野の大きな変動が興味深く見えてきます。
また、SaaSの普及によって3番で予想されている従業員が自分のためにアプリケーションを構築することが増えてくることや、4番で予想されているインダストリクラウドの発展、9番で予想されているIT予算のクラウドシフトなど、SaaS分野でも利用モデルとニーズが多様化していくことが見て取れます。
以下にIDCが発表した10の予想をまとめました。
IDC Reveals Cloud Predictions for 2015
1. 2016年よりも前に、IT部門の65%以上がハイブリッドクラウド技術にコミットするだろう。
2. 2017年までに、20%の企業がコミュニティが運営するオープンソース標準やスタンダードの十分な価値を認め、戦略的に取り入れるだろう。
3. 2017年までに25%のIT部門は、従業員が自分の作業を自動化するためのアプリケーションを開発する“カスタマーティア”(カスタマ層)を、正式にサポートするだろう。
4. 2017年までにIT購買部門はIT予算の20%を、インダストリクラウド経由で使い、フレキシブルなコラボレーション、情報共有、商取引を実現するだろう。
5. 2016年までに、ハイブリッドクラウドを構築した50%以上のIT部門が、新しいワークロードに適した新しいクラウドマネジメントソリューションを導入するだろう。
6. 2018年までSaaSアプリケーションの60%が、機能ドリブンで極小価格のIaaS機能を活用するだろう。
7. 2015年までに、グローバル市場の企業向けクラウドワークロードの選択領域における65%が、データプライバシー法への適合へ向かうだろう。
8. 12カ月から24カ月以内に、IaaSプロバイダが提供するサービスの75%が再設計、再ブランド、あるいは廃止されていくだろう。
9. 2016年までにIT予算の11%が、既存の社内IT部門からではなくさまざまなクラウドによる提供モデルへとシフトするだろう。
10. 2017年までに、新しいアプリケーションの35%がクラウドによる継続的デリバリとDevOpsによるライフサイクルで新しい機能とビジネスの革新を迅速に提供するだろう。