2015年のIaaS+PaaS国内市場規模は昨対比40%増の1200億円超へ、今後はPaaSが市場を牽引。矢野経済研究所
矢野経済研究所は国内のIaaSとPaaS市場に関する調査結果を発表しました。
調査結果によると、事業者売上高ベースで昨年(2014年)のIaaSとPaaSを合わせた市場規模は前年比49.3%増の906億円と大きく成長。今年(2015年)は39.3%増の1262億円と予想されています。
IaaS/PaaS市場が成長し続ける背景には、クラウドの基盤サービスを提供する事業者とユーザー企業とのあいだで導入や運用を支援するクラウドインテグレーターやクラウドブローカーが不可欠な存在になっており、エコシステムの拡充に貢献しているためと分析されており、クラウドインテグレーターやクラウドブローカーへの参入は増加基調にあることから競争も激しくなってきているとのこと。
IaaSについては、価格の安さとサービスの速さが求められる中で差別化が難しくなってきていると指摘。
一方でPaaSは、企業におけるクラウド基盤サービスの利用が一般化してきたことで、実務に貢献するアプリケーションを開発しようとする動きが活発化している中で利用が増加、クラウド基盤サービス市場は今後PaaSが牽引していくと予想されています。
あわせて読みたい
Google App EngineのPHPサポートが正式版に。スケーラブルなPHPの実行環境を実現、セキュリティパッチも自動適用
≪前の記事
インスタンス不要、クラウド上でコードを実行できる「AWS Lambda」がJavaに対応